はてなの木


今日は打って変って暖かい一日となった。日差しもとても強かった。
昔、故郷に「オカリナ」のなる木があった。季節になると小枝に数え切れないオカリナが実る。それをちぎって優しく吹くと「ピー♪ピー♪フー♪ピー♪ピー♪フー♪」とメロディーを奏でる。なんと言う木だったのか分からない。分からないから「はてなの木」だ。あまり確かなことは覚えていない。その実は、大きくなると中にいた白い虫たちが吹き口を作る。その白い虫たちが外へ飛び出すとオカリナの完成だ。そして、白い虫たちは里に白い雪を降らせ冬が訪れる。
その木を庭に植えた。確かこの木だったと思う。でも、それを確かめるのは10年位先のことかな。早く大きくなれ「はてなの木」。